風水は「陽宅風水」と「陰宅風水」の２種類に分けることができます。
「風水」（…というか本当は「道教」）の考え方では、 魂には「陽」と「陰」があり、 生きている人間は両方持ってる事になっています。

人間が死ぬと、「陽」の方は軽いので天に昇ります。
「陰」の方は重いので死体に残ります。
その「陰」の方…つまり死者の遺骸をどう葬るかが「陰宅風水」です。
ちなみに、生きている人間は「陽」の方の魂がコントロールしているので「陽宅風水」になります。

風水の起源はこの「陰宅風水」です。
インテリアがどうのっていうものとは程遠いです…私もはじめて知った時は愕然としました。
要するに風水でも「先祖の祭り方」はとても大事なのです。

「龍脈」ってご存じですか？
　…言い換えると「ラッキーゾーン」でしょうか…強い運気が流れる場所です。
龍脈にお墓を作ると、先祖の骨が良い気を発して子孫が幸せになると考えられています。

実際に、中国などで本格的な風水を実行して大成功している方の多くは、
良い土地を探してお墓を建てているそうです。
先祖と子孫は同じ気を持っているので、
良い気を受けた骨に子孫は感応するらしいです（これが同気感応です）。

日本の場合は墓石や霊園の設備の方が優先ですが、 風水では完全に土地優先です（国土や法律の関係なので仕方ありません…）。
逆に悪い土地にお墓を建てると、子孫には次々に悪いことが起きます…間取りどころの騒ぎじゃありません。
先祖が化けて出るというよりは、骨が良い気を受けられないので、それに感応してしまうと考えられています。

良い土地に葬ってもらえなかった先祖の遺骸は、時には腐ってしまいます。
腐って怨霊になったのが「キョンシー」です（冗談じゃないですよ。）
キョンシーは、骨に感応するのではなく完全に悪霊です。
墓の土地を探すのは風水師の仕事ですが、キョンシーを鎮めるのは道士の仕事です。
これは現代の日本でも同じで、
数多くの風水の文献やwebサイトを見ましたが、 除霊・浄霊と風水は完全に分業されているようです。
日本の考え方では、魂に陰陽はありませんから、 天に昇れなかった（成仏できなかった）魂が
霊となって障りが生じると考えられていますよね。

どちらにしても、今回問題とするのは「自分の先祖の霊」ではなく、
キョンシーのような 突如現れる「悪霊・怨霊」のことです。 だから陰宅風水だけの問題ではないのです。

今回霊能者の方に協力をお願いして、風水の観点と霊能力の観点から「風水的に悪霊を避ける方法」を考えてみました。
あくまでも「避ける方法」であって、既に取り憑かれてしまった場合の除霊・浄霊とは違いますので注意して下さい。

【霊能者への質問】
Ｑ．悪霊に取り憑かれてしまっている場合、簡単な風水術でどうにかしようとして逆効果になることはありますか？
Ａ．取り憑く霊というのは人間と同じで、色々なタイプの考え方を持った霊がいるということになります。
　　 その霊がその風水によって「排除される」と思い、抵抗しようとすれば悪影響を及ぼすこともあるかも知れません。
　　 基本的に、風水について何も知識のない人に風水の話をしても興味を持って聞いてくれませんよね？
　　 それと同じで霊もそれが何を意味する行為か解らなければ抵抗はしないのではないかと考えて良いと思います。

Ｑ．霊が居るかどうか、自分で判別する方法はありますか？
Ａ．これは非常に簡単な方法で判別でき、お浄めにもなる方法です。部屋の中の空気が動かないように窓は閉め、
　　 エアコンなども止めて行って下さい。
　　 お線香を香炉などの器（何でもよい）に立て、そのまま1分程、煙の行方を観察して下さい。
　　 このときにまっすぐ上に立ち上ったり、揺らぐことなくどこか一方向へ流れていれば問題はありません。
　　 それを部屋の四隅と真ん中、合計5箇所で行って下さい。もし煙が不自然に揺らいだりすれば「何か」があると考えてよいでしょう。

Ｑ．霊が侵入しにくい間取りはありますか？
Ａ．間取りによって霊を近寄せない、と言う方法は考えにくいですね。ただ、商店街などで「幽霊を見た！」と言う騒ぎがないのと
　　 同じで、ひっそりとした場所や人気のない暗いところは霊も出現しやすいですね。明るくて人がたくさんいるところには
　　寄りづらい、と言うのはあると思います。

Ｑ．霊を侵入させないためのアイテムはありますか？
Ａ．やはりお守りの類が一番良いと思います。密教には自分の置かれている場所に護身結界を張るという、
　　 形はないものの「御守り」の効果を作る修法があるくらいですので、同じ効果の御守りをお寺などで頂くのが良いと思います。

※今回解答して頂いた霊能者の方は「WINDBELL風水」を作って下さったホームページ作成会社の方に紹介して頂いた、
　 vajiraさんです。vajiraさんのサイトはコチラからご覧頂けます。

◆取り憑かれてしまったら…?

※準備中です…（だって難しいんだもん）